自立した生活を送りながら、日常生活などのサポートが必要な方には住宅型有料老人ホームがおすすめです。要介護度が低い方がご入居されるケースが多いようです。
この記事では住宅型有料老人ホームで受けられるサービスや費用、メリット・デメリットについて解説します。
施設選びのポイントを紹介していきますので、親やご親族等の施設をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
住宅型有料老人ホームとは?
住宅型有料老人ホームとは、高齢者が日常生活のサポートを受けながら、安全・安心な生活を送るための施設です。
個室や夫婦部屋などのプライバシーに配慮した居室で生活します。
対象は自立した生活が可能な高齢者から、要介護・要支援の高齢者まで幅広く、介護が必要な場合は、外部の訪問介護サービスなどを利用します。
民間企業が運営しており、各施設で受けられるサービスはさまざまです。
食事や掃除・洗濯などの生活支援や緊急時の対応、レクリエーション活動などのサービスがあります。
立地や費用、設備だけでなく、施設の雰囲気やサービス内容を比較して検討するとよいでしょう。
老人福祉法・介護保険法での定義
少しややこしい話になりますが、親や親族等のためにもビジネスパーソンのみなさま方は是非一読をしてください。
住宅型有料老人ホームを設置する際は、都道府県知事または市区町村への届出が必要になります。高齢者の生活を守るために、厚生労働省が定めた「有料老人ホーム設置運営標準指導指針」に基づき運営しますが、市町村により基準が異なる場合もあります。
住宅型有料老人ホームの特徴は、入居者が主体的に活動しながら、自由度の高い日常生活を送れることです。
一方で、自立度が高く元気な高齢者が中心のせいか、看護師や介護職員の人員基準は定められていません。
施設長や管理者は、1施設に最低1人の配置が人員基準として定められていますが、それ以外の役職には何人必要といった人数の設置義務がありません。
看護師の配置も義務付けられていませんので、手厚い介護や医療ケアを希望している方は注意が必要です。
有料老人ホームは老人福祉法と介護保険法で明確に定義されています。以下は参考程度に一読してみてください。
老人福祉法第29条
有料老人ホーム(老人を入居させ、入浴、排せつ若しくは食事の介護、食事の提供又はその他の日常生活上必要な便宜であつて厚生労働省令で定めるもの(以下「介護等」という。)の供与(他に委託して供与をする場合及び将来において供与をすることを約する場合を含む。第十三項を除き、以下この条において同じ。)をする事業を行う施設であつて、老人福祉施設、認知症対応型老人共同生活援助事業を行う住居その他厚生労働省令で定める施設でないものをいう。以下同じ。)を設置しようとする者は、あらかじめ、その施設を設置しようとする地の都道府県知事に、次の各号に掲げる事項を届け出なければならない。
一 施設の名称及び設置予定地
二 設置しようとする者の氏名及び住所又は名称及び所在地
三 その他厚生労働省令で定める事項(参考:e-Gov法令検索 『老人福祉法』より)
介護保険法8条11項
この法律において「特定施設」とは、有料老人ホームその他厚生労働省令で定める施設であって、第二十一項に規定する地域密着型特定施設でないものをいい、「特定施設入居者生活介護」とは、特定施設に入居している要介護者について、当該特定施設が提供するサービスの内容、これを担当する者その他厚生労働省令で定める事項を定めた計画に基づき行われる入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話であって厚生労働省令で定めるもの、機能訓練及び療養上の世話をいう。
(参考:e-Gov法令検索 『介護保険法』より)
住宅型有料老人ホームのサービス内容
住宅型有料老人ホームでは、生活援助サービス、介護サービス、レクリエーションなどを入居者の状態や希望に合わせて自由に利用できます。以下に具体的に解説します。
生活援助サービス
サービス | 概要 |
---|---|
食事の提供 | 栄養バランスを考慮した食事とおやつを提供する。
咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)機能に合わせて個別に対応も可能。 |
家事 | 掃除や洗濯、外出支援など日常生活に必要な援助。 |
健康管理 | 服薬介助や見守り、緊急時の対応など。 |
介護サービス
住宅型有料老人ホームに入居されている方で介護が必要な場合、外部の介護事業者が提供するサービスを利用します。
具体的には訪問介護、訪問看護、通所リハビリテーション、訪問カウンセリングなどで、それらは自由に選択できます。
レクリエーション
住宅型有料老人ホームでは、さまざまなレクリエーションが楽しめます。
趣味のサークルや、演奏会や演劇などのイベント開催、家族と一緒に楽しめる食事会など、施設それぞれの独自の取り組みが魅力です。
住宅型有料老人ホームの入居条件
住宅型有料老人ホームは自立した高齢者から要介護者まで幅広い方が入居可能な施設です。
外部医療機関などと連携している施設では医療ケアも対応しています。入居条件は施設によって大きく異なるので、事前に確認しましょう。
以下に一般的な入居条件をご紹介します。
条件項目 | 概要 |
---|---|
年齢 | 基本60歳以上もしくは65歳以上(施設によって違いあり) |
介護度 | 自立~要支援、要介護(外部の介護サービスを利用) |
認知症 | 対応可能の施設が多い(身元引受人の条件などある場合も) |
収入・資産 | 支払い能力があるか |
入居されている方は、比較的に要介護度が低い方や自立している方が多いようです。
住宅型有料老人ホームの入居にかかる費用
住宅型有料老人ホームの入居にかかる費用は、入居時に支払う一時金と月額費用に分かれます。
費用は施設によって、大きく違うので予算と合わせて比較検討しましょう。
入居時の費用の内訳
入居時にかかる費用として、一般的に入居一時金があります。これは施設の運営や設備の維持、サービスの提供に必要な資金を確保するために設けられています。
入居一時金が0円の施設もあれば、高級有料老人ホームになると、この入居一時金が数千万円から億を超える施設もあります。
また、まれに入居一時金がない代わりに、保証金(または敷金)が発生するケースもあります。
月額費用の内訳
月額費用は一般的に、家賃・管理費・食費・水道光熱費など、日々の生活を維持するために必要な費用です。月額8万円~数十万円と施設によって大きな違いがあります。
費用内訳 | 概要 |
---|---|
家賃 | 居室の賃料 |
管理費 |
|
食費 | 食材費 |
水道光熱費 | 各居室のメーターに基づく額、もしくは一律料金 |
自己負担額
住宅型有料老人ホームの入居者が介護サービスを利用する場合、外部の事業者と個別に契約するため、利用した介護サービス分の料金が発生します。
介護サービスの利用料には介護度に応じて限度額が設定されており、基本的には限度内の範囲で介護サービスを受けられます。
そのうち利用者の所得に応じて1割〜3割が自己負担となります。限度額を超えてサービスを利用した場合には、超えた分は全額負担となります。
その他、医療費や日用品などの消耗品の購入、施設内外でのレクリエーションの参加費が別途必要になります。
住宅型有料老人ホームのメリットは?
それでは住宅型有料老人ホームにどのようなメリットがあるか解説します。
【住宅型有料老人ホームのメリット】
- 自由度の高い生活を送れる
- 予算やライフスタイルに合う豊富な選択肢がある
- 外部の介護サービスが自由に選べる
- 介護が必要なくても入居可能
メリット①自由度の高い生活を送れる
住宅型有料老人ホームは比較的健康な人を対象としているため、生活の自由度が高いのが大きな特徴です。自分のペースで生活できる環境が魅力です。
メリット②予算やライフスタイルに合う豊富な選択肢がある
住宅型有料老人ホームは価格帯も幅広く、設備や取り組みも施設によってさまざまです。入居者が希望する予算で選んだり、どのように過ごしたいかで比較検討したりできます。選択肢が多いとニーズも叶いやすいでしょう。
メリット③外部の介護サービスが自由に選べる
必要に応じて入居者が介護サービスを選択できます。入居前から利用していた介護サービスを、継続して受けることもでき安心です。生活相談員が在籍する施設なら、介護度が変わった場合にも最適な介護サービスを相談できます。
メリット④介護が必要なくても入居可能
住宅型有料老人ホームでは、介護の必要ない自立した高齢者も入居可能です。介護は必要ないが1人で生活するのが不安な方や、共同生活でメリハリのある生活がしたい方におすすめです。
メリット⑤レクリエーションや設備が充実している
自立した入居者が多い施設のため、レクリエーションや設備が充実しているのも嬉しいポイントです。入居者は主体的に施設での生活を、満喫できます。また、ホテルのような充実した設備の施設もあります。
住宅型有料老人ホームのデメリットは?
施設への入居を検討する際はメリットだけでなくデメリットも十分に理解し、入居者とそのご家族にとって最適な施設選択をすることが重要です。以下にご紹介します。
【住宅型有料老人ホームのデメリット】
- 介護度があがると入居継続が困難になる可能性がある
- 費用が高い施設もある
- 介護サービスの利用が増えると費用が高くなる
デメリット①介護度があがると入居継続が困難になる可能性がある
住宅型有料老人ホームは介護サービスを外部に依存しているため、介護度が高くなり利用する介護サービスが増えると入居の継続が困難になる可能性があります。医療体制の有無なども踏まえて、事前に情報収集しておくことが大切です。
デメリット②費用が高い施設もある
住宅型有料老人ホームでは、設備が充実している施設も多く、トータルの費用が高額になることがあります。
いわゆる高級な部類の老人ホームでは、入居一時金が高額になり、経済的な負担になる可能性もあります。少なくとも、月額費用と入居一時金を合算して費用想定をしなければなりません。
また、入居時にかかる費用だけでなく中長期での入居期間を見据えて計画的に費用を検討するとよいでしょう。
デメリット③介護サービスの利用が増えると費用が高くなる
介護サービスの利用が増え、限度額を超えた分の費用が全額負担になります。月額利用料にプラスして、介護サービス分の費用がかかるので、トータルコストが高くつきます。
ご予算との折り合いがつかなくなると他の施設に変わることもあるかもしれません。
ここでビジネスパーソンのみなさまにご留意頂きたい点がひとつ。ご高齢者にとって住環境の変化は、精神的な負担が大きく増えることとなります。
引っ越しをキッカケに体調変化が起こることも見受けられます。このような事にならないためにも中長期での計画がとても重要になるのです。
他の介護施設サービスとの違い
他の介護施設サービスとどう違うのか、それぞれの特徴の違いを知って希望にあった施設を選ぶようにしましょう。以下に各介護施設系サービスの違いをご紹介します。
サービス種別 | サービス内容 | 利用目的 | 入居対象者 | 要介護度 | 費用 | スタッフ | 施設の雰囲気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
住宅型有料老人ホーム |
|
生活支援 | 60歳か65歳以上 | 自立~要介護3 | 比較的安価な施設から高級老人ホームまでさまざま | 管理者以外の義務はない | 入居者が主体的に過ごす。
設備が充実している。 |
介護付き有料老人ホーム |
|
介護 | 60歳か65歳以上 | 自立~要介護5 | 比較的安価な施設から高級老人ホームまでさまざま | 介護職員常駐、看護師配置など規定あり | 設備が充実している |
特別養護老人ホーム |
|
介護 | 65歳以上 | 要介護3以上 | 所得に応じて変動し、比較的安価 | 医師配置、看護師配置など規定あり | 介護度が高く、医療ケアなどの対応も可能 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
|
安否確認、生活相談 | 60歳以上 | 自立~要介護 | 住居の提供が基本で安価 | 日中常駐1人、条件により免除 |
自宅のような雰囲気 |
介護老人保健施設 |
|
在宅復帰 | 65歳以上 | 要介護1以上 | 要介護度と所得に応じて変動し、約8万~15万円 |
|
病院のような雰囲気 |
介護付き有料老人ホームとの違い
介護付き有料老人ホームは、基本的に終身利用が可能で、重度の要介護状態になっても住み続けられます。
また、介護スタッフの配置も義務付けられており、要介護状態の入居者を対象に食事や入浴、日常生活の介助や機能訓練などの介護サービスが常時提供されます。
毎月かかる介護サービスの費用は、介護度によって定められており、介護サービスを多く受けても定額なので費用の面は安心です。

介護付き有料老人ホームは定額で介護サービスが受けられます。レクリエーションやサークル活動など施設ごとの特色あふれるサービスも魅力です。充実した介護サービスと自分らしい生活が両方得られるサービスとして多くの方に選ばれています。 この記事では、介護付き有料老人ホームとはどんな介護サービスを提供して...
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特別養護老人ホームとの違い
特別養護老人ホームは、高度な介護が必要な高齢者に適しており、公的な支援が充実しています。
住宅型有料老人ホームと比較すると入居費用も比較的安価で、月額利用料は入居者の所得に応じて変動します。
入居条件は原則として要介護3以上、常に介護が必要で長期入居が前提の高齢者です。

特別養護老人ホーム(いわゆる特養)は、要介護3~5の要介護者が入居でき、一般的には民間の介護施設よりも入居費用を抑えられるのが特徴です。 この記事では特別養護老人ホームがどんな介護施設なのか、サービス内容や入居費用、そして入居までの流れなどを細かくご紹介します。 高齢化を背景とした法令を...
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サービス付き高齢者向け住宅との違い
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者が安心して暮らせる住まいを提供し、必要な介護サービスは外部から受けます。
それぞれ契約方法が異なり、住宅型有料老人ホームでは一時金と月額利用料がかかるのに対し、サービス付き高齢者向け住宅は賃貸方式で一時金は不要です。
運営形態は、民間企業だけでなくNPO法人や地方自治体などさまざまです。
住宅型有料老人ホームとサ高住の両サービスは違いが分かりづらいと言われますが、主なサービス内容は以下の通りです。
サービス種別 | 主なサービス内容 |
---|---|
サ高住 | 安否確認、生活相談、生活支援サービスなどが充実 |
住宅型有料老人ホーム | 生活支援サービス、食事提供、レクリエーションなどが充実 |
介護老人保健施設との違い
介護老人保健施設は医師や看護師、リハビリスタッフが常駐し、リハビリテーションを中心とした包括的な介護・医療を提供し、在宅復帰を目指します。
原則として要介護1以上の認定を受けた高齢者が対象です。費用は介護保険が適用されるため、利用者負担は軽減されます。
入居費用は所得に応じて変動し、医療費も含まれます。医療法人や社会福祉法人の運営が多く、医療機関や自治体との連携が必要です。
住宅型有料老人ホームを選ぶ時のポイント
さまざまな高齢者施設をご紹介しましたが、住宅型有料老人ホームを選ぶ時のポイントについて以下に解説します。
【住宅型有料老人ホームを選ぶ時のポイント】
- 施設の立地と環境を確認する
- 入居者のニーズに合うサービス
- 予算にあった費用
- 施設やスタッフの雰囲気
ポイント①施設の立地と環境を確認する
ご入居様にとってその住環境が静かでかつ安全かを確認しましょう。
買い物や通院などに必要な施設が近くにあるか、公共交通機関は利用できるかといった点も重要なポイントになります。
また、ビジネスパーソンのあなたやそのご家族、ご友人などが訪問しやすい場所にあるかもポイントです。
ポイント②入居者のニーズに合うサービス
基本的な生活支援はどの程度提供されるのか、外部の介護サービスは問題なく利用できるのか確認しましょう。
緊急時の対応や定期的な健康チェック、医療機関との連携体制があるかなど、入居者のニーズに合うサービスが提供されていれば、満足度も高いことでしょう。
ポイント③予算にあった費用
住宅型有料老人ホームは費用が高額になる施設もあるため、まずは予算を検討しましょう。
外部に依頼する介護サービスや、追加料金のかかるレクリエーションはないかなど、何にどの程度の費用がかかるかを事前に把握する必要があります。
ポイント④施設やスタッフの雰囲気
入居を検討している施設へは事前に見学に行くことが重要です。
スタッフの印象、居室の雰囲気や設備、共用スペースや入居者同士の交流、メンテナンス状況など、実際に施設を訪れて感じる部分をチェックしましょう。
またこのような施設見学は複数の施設を見て比較するようにしましょう。
住宅型有料老人ホームへの入居から退去までの流れ
実際に入居するまでの手続きや、退去までの流れについて解説します。
入居者だけでなく、家族や専門の相談員と協力し、安心で快適な生活を送りましょう。
【STEP.1】情報収集と見学
まず、インターネットや地域の福祉サービスなどを通じて複数の施設の情報収集を行います。
興味のある施設は見学し、実際に見て・聞いて確認します。複数の施設見学を行い比較するとよいでしょう。
【STEP.2】入居相談と面談
施設の担当者と面談を行い、入居希望者の健康状態や生活状況、必要なサービスについて話し合います。
希望があれば体験入居できる施設もあります。必要に応じて、健康診断書や介護認定などの書類を提出し入居審査を受けます。
【STEP.3】説明・契約
説明を聞き、入居契約書の内容をよく確認します。
料金体系やサービス内容、契約期間、退去条件など不明な点があれば質問しましょう。契約内容に納得できれば正式に契約を交わし、必要に応じて入居一時金などの初期費用を支払います。
【STEP.4】入居準備
入居に必要な衣類や家具、生活用品などを準備し、引っ越しの手続きを行います。
施設によって持ち込み可能な家具・家電に制限がある場合もあるので注意しましょう。
【STEP.5】引っ越し・入居
決められた入居日に合わせて引っ越します。施設のスタッフが荷物の搬入を手伝ってくれる場合もあるので確認しましょう。
施設内のルールや各設備の利用方法についてのオリエンテーションを受け、施設スタッフや他の入居者との顔合わせも行います。
【STEP.6】退去手続き
退去を希望する場合、施設の担当者に相談し手続きの方法を確認します。契約書に基づき、所定の期間前に退去の意思を通知します。多くの場合、退去の1~2か月前に通知が必要です。
【STEP.7】退去準備・退去
荷物の整理と引っ越しの準備を行います。
契約内容に基づき、施設内を確認し、敷金の返還手続きや未払いの費用はないか確認し、清算します。退去日に合わせて荷物を搬出します。
ビジネスパーソンのみなさまへ(まとめ)
この記事では、住宅型有料老人ホームのサービスや費用などについて解説しました。ポイントをまとめます。
【住宅型有料老人ホームのポイント】
- 住宅型有料老人ホームは、自立度の高い高齢者が生活支援を受けながら生活する施設
- 介護が必要な場合は、外部の介護サービスを利用できる
- 自由度が高いため、施設によってレクリエーションなど独自のサービスを展開している
- 費用は比較的安価なところから、高級老人ホームといわれる富裕層向けまでさまざま
- どのような生活を送りたいかと予算の2軸から検討し、施設見学を行い決定する
みなさまの親や親族がいざ介護が必要になった時、その親や親族の方々の多くは自宅での生活、つまり通所介護や訪問介護といった自宅にいながら介護サービスを受けることを希望されます。長年住み慣れた環境を変える事には抵抗があるのは当然です。
また、通所介護や訪問介護といった、いわゆる居宅系介護サービスをご利用される方が、施設に入居するよりも費用は抑えられることも魅力なのかもしれません。
一方で、ビジネスパーソンのみなさまにとっては、ご両親や親族等が介護付き有料老人ホームのような施設に入居することで、日々の生活をしっかりとサポートしてもらえる安心感を得られるのです。
ご家族の方に親を施設へ入居させる事についてどのように考えているかを聞いてみますと、「親を施設に入れるのはかわいそう」「親を施設に入れるのは、薄情と思われそう」といった意見が聞かれます。
しかし、日々の食事や日々の健康チェック等、これらを介護のプロにお任せできることで、ビジネスパーソンの方も安心して日々の会社生活・日常生活を送れるのではないでしょうか。